
OpenAIは、ChatGPT Adsをインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、台湾で展開し始めると発表した。対象地域の企業は、OpenAIの広告ソリューションチームや代理店、技術パートナーを通じて利用でき、条件を満たす企業にはAds Managerによるセルフサービスも用意されている。
- 出典・OpenAIの発表openai.com
広告が出うるのは、FreeとGoのプラン
ただし、今回の発表は対象地域の全利用者に一律で広告が表示される、という意味ではない。OpenAIの案内では、広告が表示されうるのはFreeとGoのプランであり、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduは広告なしとされる。広告提供は対象地域ごとに段階的に進められ、利用可否は変わりうるため、実際の表示状況はアカウントのプランや地域に左右される。
- 出典・対象プランの案内(OpenAI ヘルプセンター)help.openai.com
広告は、回答と分けて表示される
広告は回答の末尾に表示され、スポンサー表示によって回答と視覚的に分けられる。OpenAIは、広告主が回答を形づくったり、順位づけしたり、書き換えたりすることはできず、広告はChatGPTの回答に影響しないとしている。広告が表示されても、OpenAIがその広告主や商品・サービスを推薦していることを意味しない点は、会話型の画面では特に意識しておきたい。
- 出典・広告と回答の関係(OpenAI ヘルプセンター)help.openai.com
会話の中身は、広告主に渡らない
会話の扱いも重要だ。OpenAIは広告主に会話、履歴、メモリー、個人情報へのアクセスを与えず、広告主に渡るのは表示やクリックといった集計済みで個人を特定しない情報だと説明する。一方で、広告の関連性を判断する仕組みには、現在の会話の文脈や意図が用いられうる。広告のパーソナライズを有効にしている場合には、過去の会話やメモリー、広告への反応も関連性の判断に使われることがある。
- 出典・広告と会話情報の扱い(OpenAI ヘルプセンター)help.openai.com
利用者が設定できること
利用者は設定から広告のパーソナライズを切り替え、広告データを削除し、表示理由を確認したり、広告を非表示・報告したりできる。パーソナライズを止めても、現在の会話スレッドの文脈にもとづく広告は表示されうるため、「広告なし」と「パーソナライズなし」は別の選択だ。広告を避ける方法には有料の広告なしプランのほか、機能や利用上限が抑えられる無料の広告なし選択肢も案内されている。
- 出典・広告の設定と広告なしの選択肢(OpenAI ヘルプセンター)help.openai.com
見ておきたいのは、回答の独立性
今回の地域拡大は、ChatGPTの回答と広告を明確に分けるという原則を、より多くの地域で運用する段階に入ったことを示す。利用者は広告の有無だけでなく、回答の独立性、会話情報が広告主へ渡る範囲、そして自分で調整できる設定を分けて確認すると、変化を落ち着いて判断できる。
人類に、彩りのあるひとときを。
参照情報
- ChatGPT Ads expands to Southeast Asia and Taiwan | OpenAIopenai.com
- Ads in ChatGPT | OpenAI Help Centerhelp.openai.com